構音障害とわたし

西牧 和音(障害当事者) さん

私は 2021年の秋頃に呂律(ろれつ)が回らない違和感を覚えました。原因が判らず、疲れやストレス・もしかしたら仕事以外で喋ってないからか、とも思いました。

当時の業務上、他の社員とトランシーバーでコミュニケーションをとることが必須だったのですが、それが次第に難しくなってきてしまいました。元々よく喋るほうではありませんでしたが、会話が(物理的に)難しいと、こんなにコミュニケーションをとるのが不便なのだなと実感しました。

その後病院で検査を経て ALS(筋萎縮性側索硬化症)の診断を受け、言語聴覚士によるリハビリを開始したことで、多少は現存機能の保持ができているような気がしています。

特に困っていること・気にしていること

街中で他人に助けてもらったり気を遣っていただいたときに、とっさに言葉が出ずにお礼が言えないこと

感じたことをリアルタイムで伝えることができない(タイミングがずれると言いたいことに意味を持たなくなる

・途中まで伝えたところで相手に先読みされてしまい、自分の言いたいことと違った解釈をされてしまう

最近は代替ツールなどが開発されてきましたが、それでもまだ思ったことを瞬時に伝えることは難しい状況です。このタイムラグが少しでも短くなるような未来が早く来ればいいなと思っております。

「構音障害と私は」は、“話す”ことにまつわる実際の経験から紡ぎ出すコラムシリーズ。いろんな声が重なり、社会の理解が少しずつ広がっていくことを願っています。

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